歯茎の炎症や出血の原因と対策
2023/11/09
歯磨きやデンタルフロスで歯を磨いているのに、歯茎から血が出ることがあります。歯茎から血が出るのは、歯周病などの口腔疾患の初期症状であることが少なくありません。
歯周病は、歯と歯茎の間にある歯周組織が破壊されていく病気です。歯周病が進行すると、歯が抜け落ちてしまうこともあります。
そこで今回は、歯茎の炎症や出血の原因と対策について解説します。
1. 歯茎の炎症や出血の原因とは?
歯茎の炎症や出血の原因は、主に以下の3つが挙げられます。
- 歯垢や歯石の蓄積
- 喫煙
- 遺伝的要因
- 歯垢や歯石の蓄積
歯垢は、食べカスや細菌が混ざり合って固まったもので、歯ブラシでは落としきれないものです。歯垢が長期間蓄積すると、歯石になってしまいます。歯石は歯垢よりもはがれにくく、歯茎に炎症を起こす原因となります。
- 喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は、歯茎の血管を収縮させ、免疫力を低下させます。そのため、歯茎が炎症を起こしやすくなります。
- 遺伝的要因
歯周病は遺伝的要因が関わっていることが指摘されています。家族に歯周病の人がいる場合は、注意が必要です。
2. 歯垢や歯石が原因となる歯茎の炎症や出血?
歯垢や歯石が原因となる歯茎の炎症や出血は、歯肉炎と呼ばれます。歯肉炎の症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 歯磨きの際に出血する
- 歯茎が赤く腫れる
- 歯茎が触ると痛い
歯肉炎が放置されると、歯周病へと進行します。歯周病になると、歯と歯茎の間に隙間(歯周ポケット)ができて、歯周病菌が入り込み、さらに歯茎の炎症が悪化します。歯周病が進行すると、歯がぐらつき、抜け落ちてしまうこともあります。
3.歯茎の炎症を予防する方法は?
歯茎の炎症や出血を予防するためには、正しい歯磨きとフロスの使用が重要です。
歯磨き
歯磨きの際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 歯ブラシは、毛先が柔らかく、毛丈が短いものを選ぶ
- 歯磨き粉は、研磨剤の少ないものを選ぶ
- 歯磨き時間は、1回2分程度を目安にする
- 歯と歯茎の間を丁寧に磨く
【歯磨きについての詳細はこちら】
フロス
- フロスは、歯ブラシでは届きにくい歯と歯の間を磨くために使用します。
- フロスは、1日1回程度を目安に使用する
- フロスを数本、指でつまんで、歯と歯の間に差し込む
- 歯と歯の間の歯垢を掻き出すようにする
4. 歯磨き粉やうがい薬を選ぶ際のポイント
歯磨き粉やうがい薬を選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。
- 歯磨き粉は、研磨剤の少ないものを選ぶ
- うがい薬は、殺菌作用のあるものを選ぶ
5. たばこやアルコールが歯茎の炎症や出血を引き起こす理由
タバコやアルコールは、歯茎の血管を収縮させ、免疫力を低下させます。そのため、歯茎が炎症を起こしやすくなります。
6. 健康的な食生活と歯茎の健康の関係
健康的な食生活を心がけることで、歯茎の健康を維持することができます。
- バランスの取れた食事を心がける
- 野菜や果物を積極的に摂る
- 糖分や脂質の摂り過ぎを控える
7. 歯科医師への定期的な受診が重要な理由
歯科医師への定期的な受診は、歯茎の炎症や出血の早期発見と早期治療につながります。
歯科医師は、歯磨きやフロスの指導、歯石の除去、必要に応じて歯周病治療などを行うことができます。
歯茎の炎症や出血が気になる場合は、早めに歯科医師を受診しましょう。