場合によっては、歯を保存できることもあります
抜歯と診断されたけど
歯を残せるか?
抜歯と診断された理由
歯を抜歯する原因はいくつかあります。まず第1位の原因が歯周病です。第2位がむし歯、第3位が歯根破折となっております。
重度歯周病やむし歯が深くて抜歯となる場合においても歯周外科治療などにより歯を保存できることがあります。
歯周病により抜歯と診断された歯を保存する方法
歯周組織再生療法により歯を保存できることもあります
歯周組織再生療法とは?
歯周組織再生療法とは、歯周病によって失われた歯周組織(歯肉・セメント質・歯根膜・歯槽骨)を再生させるための治療法です。
歯周病は、歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の隙間に歯垢や歯石がたまって細菌が繁殖することで、歯周組織が破壊されていく病気です。歯周病が進行すると、歯周ポケットが深くなり、歯を支える歯槽骨が吸収され、歯茎が下がっていきます。そのため、歯がぐらついたり、歯が抜けたりすることがあります。
歯周組織再生療法は、歯周病の進行を抑え、歯を抜かずに保つための有効な治療法です。歯周組織再生療法によって、失われた歯周組織が再生すれば、歯を支える力が回復し、歯のぐらつきや歯が抜けてしまうのを防ぐことができます。
歯周組織再生療法の適応症は?
歯周組織再生療法の適応症は、次のとおりです。
- 歯周病によって歯槽骨が吸収している症例
- 歯周病によって歯がぐらつき、歯が抜けてしまう危険がある症例
- 歯周病の進行を抑え、歯を抜かずに保ちたい症例
歯周組織再生療法は、歯周病の進行度や歯周ポケットの深さなどによって、適応症が異なります。歯周病が進行して歯周ポケットが深い場合や、歯槽骨が大きく吸収している場合は、歯周組織再生療法が難しい場合があります。
歯周組織再生療法は、歯周病の進行を抑え、歯を抜かずに保つための有効な治療法ですが、すべての歯周病に効果があるとは限りません。歯周病の治療は、早期発見・早期治療が重要です。歯周病の症状が気になる場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
歯周組織再生療法の種類は?
歯周組織再生療法にはさまざまな種類があり、患者の症状や状態に応じて選択されます。
以下は、主要な歯周組織再生療法の種類です
- 骨移植術(Bone Grafting):歯槽骨の吸収がある場合、骨を移植して再生を促します。
- 軟組織移植(Soft Tissue Grafting):歯茎や粘膜組織の再生を行い、美的な改善と感覚の回復を図ります。
- 歯周組織再生材料の使用:エムドゲインやリグロスを使用
歯周組織再生療法のメリット・デメリットは?
歯周組織再生療法のメリットは、次のとおりです。
- 歯周病の進行を抑え、歯を抜かずに保つことができる
- 歯のぐらつきや歯の抜け落ちを防ぐことができる
- 歯の寿命を延ばすことができる
- 通常の歯周病治療は症状の管理を目的としますが、再生療法は実際に歯周組織を再生し、機能を回復させることができる
- 審美的改善: 歯周組織再生療法は歯茎の形状や量を改善することができる
歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織を再生させる治療法です。歯周組織が再生すれば、歯を支える力が回復し、歯のぐらつきや抜け落ちを防ぐことができます。また、歯の寿命を延ばすことにもつながります。
歯周組織再生療法のデメリットは、次のとおりです。
- すべての歯周病に効果があるとは限らない
- コスト:骨移植材や成長因子などの治療費がかかる
- 手術のリスク: 感染症、出血、痛み、腫れ、治癒の問題などが発生する可能性があります。
- 治療期間: 歯周組織再生療法は通常、複数の段階にわたる長期的な治療が必要です。
- 治療後にメインテナンスを怠ると再発する可能性がある
歯周組織再生療法は、歯周病の進行度や歯周ポケットの深さなどによって、適応症が異なります。歯周病が進行して歯周ポケットが深い場合や、歯槽骨が大きく欠損している場合は、歯周組織再生療法が難しい場合があります。また、骨移植材や成長因子などの治療費がかかる場合があります。さらに、治療後にメインテナンスを怠ると再発する可能性があるため、定期的な歯科検診・歯周検診を受けることが重要です。
歯周組織再生療法の注意点は?
歯周組織再生療法の注意点は、次のとおりです。
- 歯周病の進行度や歯周ポケットの深さなどによって、適応症が異なります。
- 骨移植材や成長因子などの治療費がかかる場合があります。
- 糖尿病や骨粗しょう症などの方は適用できない場合がある
- 喫煙している方は効果が少ない可能性がある
- 治療後にメインテナンスを怠ると再発する可能性があるため、定期的な歯科検診・歯周検診を受けることが重要です。
歯周組織再生療法についてよくある質問
- 歯周組織再生療法はどのくらいの期間で効果が出ますか?
- 治療法や材料により差はありますがおよそ1年で効果が出ることが多いです。
- 歯周組織再生療法はどのくらいの頻度で通院する必要がありますか?
- 歯周組織再生療法前には診査や、そのほかに治療すべきことがあればそちらの治療が終わったのちに歯周組織再生療法を行います。治療後は消毒や抜糸などを行う必要があるため手術の翌日や1週間後に診察が必要です。
むし歯が原因で抜歯と診断された
むし歯が原因で抜歯と診断される場合は、
- むし歯が深く歯ぐきの中まで進行している場合(歯肉縁下う蝕などと呼びます)
- むし歯によって歯根が薄くなってしまう場合
- むし歯が原因で歯根に穴が空いてしまっている場合
などです。
歯肉縁下う蝕の場合は矯正的挺出や歯冠長延長術により歯を保存できる可能性があります。
その方法については下記をご覧ください。
矯正的挺出
歯肉縁下う蝕が1本から少数の場合
矯正的挺出とは、歯または歯根を引っ張り出す治療法のことを言います。むし歯が歯茎の中まで進行している場合、そのままではむし歯の治療や修復治療は困難となります。そのため、抜歯となることがあります。しかし、残っている歯根の状態によっては矯正的挺出を行うことで抜歯を回避することができる可能性があります。
矯正的挺出を行うメリットとしては、残せた歯根に土台をいれ被せ物を作製することでご自身の歯を保存できるということです。
逆にデメリットとしては、挺出したことにより歯根が短くなってしまうことです。歯根が短くなってしまうと歯の動揺が起きこともあります。また歯根は先端が細い形状になっているため、挺出させた歯根は歯質が薄くなってしまい、歯根破折のリスクが高くなります。
歯冠長延長術(クラウンレングスニング)
歯肉縁下う蝕が複数の場合
歯冠長延長術とは、歯茎や歯槽骨を切除することによって、歯の冠(歯の頭)の長さを延長する治療法です。
歯の冠が短いと、虫歯や歯周病が進行しやすくなります。また、被せ物や詰め物を作る際にも、十分な長さの歯冠がないと、治療が困難になることがあります。
クラウンレングスニングを行うことで、歯の冠の長さを延長し、虫歯や歯周病の予防・治療を効果的に行うことができます。また、被せ物や詰め物を作る際にも、十分な長さの歯冠を確保することができます。
クラウンレングスニングは、歯茎が下がりすぎている、歯周病が進行している、虫歯が深く進んでいるなどの場合に行われます。
クラウンレングスニングのやり方は、歯茎を切開して歯槽骨を削り、歯の冠を露出させるというものです。歯茎の切開方法は、歯茎の形状や状態によって異なります。
クラウンレングスニングは、局所麻酔下で行う外科手術です。手術時間は、歯の状態によって異なりますが、1~2時間程度です。
クラウンレングスニングの術後は、痛みや腫れなどの症状が出ることがあります。また、歯茎の炎症や感染症を起こす場合もあります。術後の注意事項を守って、早期の回復を目指しましょう。
クラウンレングスニングは、虫歯や歯周病の予防・治療、被せ物や詰め物を作る際に有効な治療法です。しかし、外科手術が必要となるため、リスクを十分に理解した上で、治療を行うようにしましょう。
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