泉岳寺駅前歯科クリニック

インプラントの構造について

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インプラントってどんな構造をしてるの?

インプラントってどんな構造をしてるの?

2023/11/10

インプラントは、失った歯の代わりに顎の骨に埋め込む人工歯根です。インプラントは、主に以下の3つの構造要素で構成されています。

  • インプラント体(フィクスチャー)

インプラント体の主な役割は、顎の骨に固定することです。インプラント体は、主にチタンやチタン合金が用いられ、生体親和性が高く、骨と結合しやすいのが特徴です。形状は、ネジ状のものや円筒状のものなどがあります。

  • アバットメント

アバットメントは、歯科インプラント治療において重要な役割を果たす部品です。インプラント治療では、まず顎の骨にインプラント体(人工の歯根)を埋め込みます。その上にアバットメントという接続部品を取り付け、最後に上部構造(人工の歯)を被せて完成します。

アバットメントは、インプラント体と接合する部分にはチタンやチタン合金が用いられ、上部構造と接合する部分には金属やセラミック、ジルコニアなどが用いられます。

  • 人工歯(上部構造)

インプラント治療では、失われた歯を置き換えるために、特別なパーツを使います。この治療法の一部として、「上部構造」という部分があります。これは、インプラント体とアバットメントという2つの部分の上に取り付けられるものです。上部構造は、一般的には「被せもの」として知られており、人工歯とも呼ばれます。人工歯は、金属やセラミック、ジルコニアなどの素材で作られます。上部構造の種類は、単冠、連結冠、ブリッジ、オーバーデンチャーなど、さまざまな種類があります。また、上部構造のデザインは、患者の好みや審美性に合わせて選択できます。

 

インプラントは、これらの3つの構造要素が一体となって機能することで、天然の歯と同等の機能を果たします。

 

インプラント治療は、インプラント体の埋入から、アバットメントと人工歯の装着までの3段階で行われます。

  • インプラント体の埋入

インプラント体の埋入は、顎の骨にインプラント体をねじ込む手術です。

  • アバットメントの装着

インプラント体の埋入から約3〜6ヶ月後、骨とインプラント体が結合したことを確認してから、アバットメントを装着します。

  • 人工歯の装着

アバットメントの装着から約1ヶ月後、人工歯を装着します。

インプラントのフィクスチャー(インプラント体)の役割

  • 骨との統合: フィクスチャーは通常、チタンやチタン合金で作られており、これが顎の骨に直接埋め込まれます。チタンは生体親和性が高いため、顎の骨と自然に統合(オッセオインテグレーション)することができます。
  • 歯根の代替: 失われた自然の歯根を置き換える役割を果たします。これにより、人工の歯(上部構造)がしっかりと支えられます。
  • 咬合力の分散: フィクスチャーは咬合力(噛む力)を骨に伝達し、自然な歯と同様の機能を提供します。これにより、咀嚼機能が回復し、食事の質が改善します。

顎の骨の維持: 歯を失うと顎の骨は徐々に吸収されますが、フィクスチャーの埋め込みによりこの骨の吸収を防ぐことができます。

デザインと種類

  • 形状: フィクスチャーには様々な形状があり、スクリュー型(螺旋状)が一般的です。この形状は骨への固定力が高く、安定性を提供します。
  • サイズ: 患者の顎の状態や必要とされる機能に応じて、長さや直径が異なるフィクスチャーが選ばれます。
  • 表面処理: 骨との統合を促進するため、表面には特殊な処理が施されることがあります。これにより、オッセオインテグレーションのプロセスが助けられます。

アバットメントの役割

アバットメントには、インプラント体と上部構造をつなぐ役割のほか、角度や高さの調整機能があります。例えば、インプラント体が真っ直ぐに埋入できない場合、角度調整機能を持つアバットメントを使用して位置を補正することができます。

アバットメントはサイズが小さいですが、インプラント治療において非常に重要な部品です。ただし、全てのインプラントがアバットメントを使用するわけではありません。ワンピースタイプのインプラントでは、アバットメントとインプラント体が一体化しており、手術が1回で済むため、患者の負担が少ないというメリットがあります。しかし、何らかの不具合が生じた場合、インプラント体ごと取り除く必要があります。

現在、主流となっているのはツーピースタイプのインプラントで、これはアバットメントとインプラント体が分かれているタイプです。これにより、手術やメンテナンスの柔軟性が高まり、さまざまな状況に対応しやすくなっています。

  • インターフェース: アバットメントは、インプラント体(フィクスチャー)と上部構造(人工の歯)の間の接続部分です。インプラント体が顎の骨に固定された後、その上にアバットメントが取り付けられます。
  • 上部構造の支持: アバットメントは上部構造(クラウン、ブリッジ、義歯など)を支え、安定させるための基盤となります。
  • 角度と高さの調整: 特に骨の状態やインプラント体の位置によっては、アバットメントを使って上部構造の角度や高さを調整することができます。これにより、噛み合わせや見た目を最適化します。
  • 審美性と機能性の向上: アバットメントは審美的な観点からも重要で、見た目を自然に見せるための設計がなされています。また、正しい咬合力の分散にも寄与します。
     

アバットメントの種類

  • 既製アバットメント: 多くの標準的な状況に適用される汎用型のアバットメントです。
  • カスタムアバットメント: 患者の口腔内の特定の状況に合わせてカスタマイズされたアバットメントです。これにより、より自然な見た目や改善された機能性を実現できます。
  • 角度付きアバットメント: インプラント体が理想的な位置に埋め込まれていない場合に使用され、上部構造の位置を適切に調整できます。

アバットメントの取り付け

アバットメントの取り付けは、フィクスチャーが骨にしっかりと統合した後に行われます。このプロセスには通常、局所麻酔が用いられ、比較的簡単な手術です。取り付け後には、インプラントの上部構造が製作され、最終的な固定が行われます。

総合的な役割

アバットメントは、インプラント治療の中で機能的かつ審美的な側面を結びつける重要な部品です。患者の特定のニーズや口腔内の状態に合わせて適切なアバットメントを選択し、使用することが、成功したインプラント治療の鍵となります。

上部構造の役割

インプラント治療における「上部構造」は、インプラント体(人工の歯根)の上に取り付けられる部分で、実際に見える人工の歯を指します。この上部構造は、機能的かつ審美的な要素を兼ね備えており、患者の口腔内の状態やニーズに合わせてさまざまな形状や材質が選択されます。以下に、上部構造の主な特徴と種類について説明します。

上部構造の特徴

  • 審美性: 上部構造は、自然な歯の見た目を模倣するようにデザインされており、色や形が自然な歯に合わせて調整されます。
  • 機能性: 自然な歯のように咀嚼機能を果たすため、強度と耐久性が求められます。また、噛み合わせの正確さも重要です。
  • 材質の多様性: セラミック、ポーセレン、金属合金など、様々な材質が用いられます。材質は、耐久性、審美性、コスト、患者のアレルギー歴などに基づいて選択されます。

カスタマイズ可能: 患者の口腔内の状態、顔の形、色合いなどに合わせてカスタマイズされます。

上部構造の種類

クラウン(単冠): 単一の欠損歯を補うために使用される、一つの人工の歯です。

ブリッジ: 複数の隣接する欠損歯を補うために使用される構造で、両端が隣接する健康な歯やインプラント体に支えられます。

オーバーデンチャー(義歯): 部分的または完全な義歯で、インプラント体に固定されることで安定性が向上します。

上部構造の取り付け

上部構造は、インプラント体とアバットメント(中間部品)を介して取り付けられます。

正確なフィットと噛み合わせのために、詳細な測定と調整が必要です。

総合的な役割

上部構造は、インプラント治療の最終段階であり、患者の噛む機能と口元の美しさを回復させる重要な役割を果たします。材質やデザインの選択、精密な取り付けが、成功したインプラント治療の鍵となります。

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